12月7日(木)・8日(金)、パシフィコ横浜で開催された「第8回 国際コインランドリーEXPO 2023」に行ってきました。
いくつかのセミナーも受講させていただきました。特に印象的だったのは『コインランドリー刑事×コインランドリー女子×コインランドリー専門誌編集長が語る!「お客さまが集まる」店舗の特徴』でした。
専門誌の編集長様を司会に、数多くの現場に足をはこんでいるコインランドリー刑事さん(以下刑事さん)とコインランドリー女子(以下みゆきさん)の、メーカーや運営会社は不在で忖度無し!歯に衣着せぬトークが行われました。
今現在コインランドリー店舗の中で起きているリアルガチな実情から、みゆきさんによる【天国編:いかに信頼の認知を広げるか】、刑事さんによる【地獄編:いかに最悪の結末を避けるか】、そんなサブタイトルはついていませんでしたが、このおふたりのバランスがとても良かったです。
女性も安心してリピーターになる選びたくなるランドリーという点では、みゆきさんが明日からできる実例アイディアを紹介。人がしっかり管理していることを意識してもらうため、スタッフが店舗に居て作業してる時間をSNSで発信してもよい。掃除完了の時間と担当者名を記入するチェック表を店内の見える場所に貼ってみると、お客さんの信頼とともに清掃員さんの意識も上がりキレイにしてくれる。
※その他たくさんのアイディアのお話がありました。ネタバレを避けるためここまでに留めます。詳しくはランドリー女子みゆきさんのニュース・トピック発信を御覧ください。
一方、刑事さんは「休みの日の朝に年配の男性がひとりで洗濯していると、静かに過ごしたいだろうなと思う。店内に流れてるにぎやかな音楽も無くていい場合もある」というおじさんに対する優しい共感。また「機器から火事になる原因は燃焼空気取入口の目詰まり」や「いいかげんな人が多い地域の洗濯物置きっぱなしを防止するルールづくり」など、探究心を刺激するお話を聞くことができました。
※その他たくさんの役立つ情報のお話がありました。ネタバレを避けるためここまでに留めます。詳しくはランドリー刑事さんのニュース・トピック発信を御覧ください。
刑事さんは「清掃、集金は毎回違う時間にして、いろんなお客さんに会うようにしている。いつもの人が時間帯ごとに分かる。両替だけの人や酒盛りからお店を守れる」というリアルな視点。
みゆきさんは「コインランドリーの商圏は狭いので地域を理解することが大切。同じ街の東西南北で特性がちがう。地域を知ることで人を助ける役割もできる」とまとめられていました。
立地や時間帯で、老若南女の割合が変わるコインランドリーでは、単純に売上ナンバーワンのお店を模倣しても、利用者に寄り添った店舗にはなりません。成功例やビジネス展開の紹介でなく、根本となる「選んでもらえる店舗のあり方」を考える機会になりました。