「周りにコインランドリーが無かったからココに出店したのだけど、びっくりするくらいお客さんが来なかった」と、お話を聞いたのは庶民的な町並みの一角にあるコインランドリーのオーナー様。住宅地で周りに商店はないものの、通勤や通学の人通りはあるそう。
家族住まいのエリアなので家で洗濯するのが当たり前で、しかもコインランドリーはお金の無駄くらいに思われていたようです。そこで、オーナーさんが考えたアピール方法は…
「大型洗濯機、ガス乾燥機、ふんわりランドリー、というキャッチコピーをガラスに貼ったり、コインランドリー、スニーカーランドリー、というのぼり旗を立てていたのですが、それでは目に入っても効果がなかったのです」
どれも、コインランドリーによくあるアピールです。コインランドリーを探している人には充分、設備の内容が伝わります。しかし、これでお客さんが来ない。
どのように替えたのでしょうか?!
「家干し生乾きにお困りの方!、うわばき洗濯乾燥40分、部活のユニフォームも!ご家庭の2・3回を1回で!、などなど、こんな時に利用すると楽になりますよ!というアピールをガラス扉に貼りました」
このキーワード変更によって、各ご家庭で洗濯と向かい合った時に、コインランドリーを使えば良いのかも!と、生活に密着したイメージ訴求が出来たようです。
「大型乾燥機はパワーがある、という紹介でなく、そんなあなたに使って欲しい、という投げかけを考えました。この地域では学校の上履きとか」
明日持っていく体育着と上履きを前日の夜出されて今から洗濯!!!という時にコインランドリーを思い出してご利用された方が、ママ友パパ友に口コミで広めてくださり、今では、日常的に使ってくださっているとか。
・・・・
このコインランドリーでは小さな本棚コーナーがあり、意図的に人気の料理本を揃えてありました。
先日覗いた時に、男性がインドカリー子さんの本を。離れて、女性が「土井善晴先生」の本を黙って熱心に読み入っていたのが印象的でした。